タバコ代は年間いくら?自分の金額を計算する手順と10年の差
1日の本数から年間コストを出す計算式と、電子タバコの場合の出し方。さらに10年分を積み上げるとどうなるか、保険料などの見えていない費用まで含めて、手順どおりに計算していきます。
かんたんな答え
年間のタバコ代は「1箱の値段 ÷ 20 × 1日の本数 × 365」で出せます。1日20本なら、およそ1箱分の値段の365倍がそのまま年間コストです。電子タバコはリキッドとコイル、本体の費用を月単位で合計して12倍します。ここに保険料や医療費などの間接費用が加わります。
節約の話をするときに「タバコをやめれば貯まります」とだけ言われても、行動は変わりません。金額が自分のものになっていないからです。
なので、この記事では計算だけをします。あなたの数字を、順番に出していきます。紙とスマホの電卓を用意してください。5分で終わります。
手順1 — 1日のコストを出す
紙巻きタバコの場合。
1箱の値段 ÷ 20 = 1本の単価 1本の単価 × 1日の本数 = 1日のコスト
たとえば1箱600円で1日15本吸っているなら、600 ÷ 20 = 30円、30 × 15 = 450円が1日のコストです。
ここで大事な注意があります。この「1日の本数」は、記憶で答えた数字ではなく、実際に数えた数字である必要があります。 自己申告の本数は、実際より少なめに出る傾向があります。1週間だけでも記録してみると、多くの人が2〜3割多い数字を見ることになります。
手順2 — 年間コストにする
1日のコスト × 365 = 年間コスト
先ほどの例なら、450 × 365 = 164,250円。
1日20本の人であれば、計算はさらに簡単です。1箱の値段をそのまま365倍した額が年間コストになります。
手順3 — 電子タバコの場合
こちらは月単位で合計します。
- リキッドまたはポッドの月間購入額
- コイル、カートリッジなど消耗品の月間費用
- 本体価格 ÷ 使った月数
この3つを足して、12倍します。
使い捨てタイプなら、1本の値段 × 月の使用本数 × 12 です。使い捨てタイプは1本あたりが安く見えますが、月の本数が積み上がると紙巻きタバコと変わらない、あるいは上回る金額になることがあります。実際に月に何本買っているかを、レシートかアプリの購入履歴で確認してください。 記憶で答えるといちばん誤差が出る項目です。
手順4 — 見えていない費用を足す
購入代金だけが支出ではありません。
- 生命保険料の差 — 喫煙者向けの保険料は非喫煙者向けより高く設定されるのが一般的です。契約期間全体では相当な差になります
- 歯科 — 着色の除去と歯周病の管理で、クリーニングの頻度が上がります
- クリーニング代、消臭関連
- 医療費 — 呼吸器感染症にかかりやすく治りにくいため、通院と薬の回数が増えます
- 車や家の資産価値 — 室内で吸っていた場合、査定に影響します
これらは人によって差が大きいので一律の数字は出せません。ただし、年間コストは手順2で出した金額より必ず大きいということは言えます。
手順5 — 10年で見る
年間コスト × 10
先ほどの例なら、164,250 × 10 = 1,642,500円。
ここに実際には値上げが乗ります。過去の推移を見れば、10年後の1箱が今と同じ値段である可能性は高くありません。つまり単純な10倍は、下限の見積もりです。
仮に浮いた分を毎月積み立てていたとすれば、合計はもう少し増えます。ただし利率を仮定した計算になるので、ここでは前提を置きません。まずは値上げなしの単純な10倍で、規模感を確認してください。
時間のコストも計算できる
お金と同じ手順で、時間も出せます。1本を吸い終えるまでにかかる時間は、移動と待ち時間を含めるとおおよそ7分から10分です。
1回の所要時間 × 1日の本数 × 365 ÷ 60 = 年間の時間(時間単位)
1日15本で1回7分なら、105分 × 365 = 38,325分、およそ640時間。1日8時間換算で80日分にあたります。
この計算をすると、多くの人が反応します。金額は生活費のなかに紛れて見えなくなりますが、時間のほうは、その分だけ他に何もしていない時間として残っているからです。喫煙所への移動、火をつけるまで、吸っている間、戻るまで。ひとつずつは短くても、年単位では上の数字になります。
出た数字の使い方
金額を出しただけでは行動は変わりません。使える形に変えます。
- 年間コストを、あなたが実際に買いたいものに換算する。 旅行、機材、学費。抽象的な「節約」より、具体的な1つの物に置き換えるほうが効きます
- 1日のコストを見えるところに置く。 年間の数字は大きすぎて実感が出ません。今日の450円のほうが判断に効きます
- 減らした分を、実際に別の口座へ移す。 浮いたお金は、意識しないと生活費に溶けます。数字が残らないと、成果として認識されません
- 半分に減らした場合の金額も出しておく。 ゼロにできなくても、半分なら半分の金額が返ってきます
自分の数字を、毎日更新する
この計算の弱点は、一度やって終わりになることです。金額は本数によって毎日変わるのに、計算は年に一度しかしません。
Puff Counterは、1タップで数えた実際の回数と、あなたが設定した価格から、浮いた金額を自動で積み上げていきます。手計算では出せない「今日までの累計」が、常に更新された状態で見られます。減らした日は増え方が速くなり、多かった日は緩やかになります。
金額の話は、脅すためのものではありません。あなたのお金が今どこへ行っているかを、正確に知るためのものです。 手順1に戻って、まず1週間だけ数えてみてください。その数字が、他のすべての計算の出発点になります。
よくある質問
タバコ代の年間コストはどう計算しますか?
1本あたりの単価を出してから掛け算します。1箱の値段を20で割ると1本の単価、それに1日の本数を掛けると1日のコスト、365を掛けると年間コストです。1日20本の人なら、1箱の値段をそのまま365倍した金額になります。
電子タバコのコストはどう出しますか?
月単位で合計するのが確実です。リキッドまたはポッドの月間購入額、コイルなど消耗品の月間費用、本体の買い替え費用を使用月数で割った額、この3つを足して12倍します。使い捨てタイプの場合は、1本の値段に月の使用本数を掛けて12倍します。
タバコ代以外にかかっている費用はありますか?
あります。喫煙者向けの生命保険料は非喫煙者向けより高く設定されるのが一般的で、契約期間全体では大きな差になります。加えて、歯のクリーニング頻度の増加、衣類やクリーニング代、通院や薬の費用も関連します。買った本数の代金だけが支出ではありません。
10年分にするとどれくらいの金額になりますか?
年間コストを10倍するのが最低ラインです。値上げが続けば実際にはそれ以上になります。仮に浮いた分を毎月積み立てていた場合、単純合計より増えることになりますが、これはあくまで仮定の計算です。まずは値上げなしの単純な10倍で、規模感をつかんでください。