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電子タバコの規制は世界と日本でどう違うのか

フレーバー禁止、使い捨て禁止、販売そのものの禁止。国によって大きく分かれる電子タバコの規制を大枠で整理し、日本の薬機法と健康増進法の位置づけも合わせて説明します。

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  • 電子タバコ
  • 規制

かんたんな答え

電子タバコの規制は国ごとに大きく異なります。成人向けに販売を認めつつ濃度や広告を制限する国、フレーバーや使い捨て製品だけを禁じる国、販売そのものを禁じる国が並存します。日本ではニコチン入りリキッドが薬機法上の医薬品等にあたり国内販売ができません。制度は短期間で変わるため、最新の情報の確認が必要です。

電子タバコの規制について調べると、まったく反対の情報が同時に出てきます。「禁煙補助として公的に推奨されている国」と「所持すら禁じられている国」が、どちらも実在するからです。

同じ製品に対して、これほど扱いが割れているものは多くありません。その理由と、全体の地図を整理します。

なぜ国によってここまで違うのですか?

判断の分かれ目は、比較の相手をどこに置くかです。

紙巻きタバコと比べる立場。 すでに喫煙している人が切り替えるなら、害は減ると考えます。英国の保健当局がこの立場に近く、禁煙支援の選択肢として位置づけてきました。

吸っていない状態と比べる立場。 新たにニコチン依存が生まれることを重く見ます。若年層の使用増加を経験した国や、WHOの提言はこちらに近い姿勢です。

どちらの立場も、同じデータを見ています。違うのは、誰を主な対象として制度を設計するかです。

世界の規制は大きく三つに分かれます

主な内容想定している対象
条件付きで許可濃度・容量の上限、広告制限、警告表示、年齢制限切り替えたい成人
部分的に禁止フレーバー付きや使い捨て製品のみ禁止使い始める若年層
全面的に禁止販売、輸入、所持のいずれかを禁止国民全体

近年、二つ目の型が増えています。製品全体ではなく、若年層の使用開始に強く結びつくとされる要素だけを狙う方法です。フレーバーの制限と、安価で手軽な使い捨て製品への対応が中心になっています。

三つ目の型を取る国では、旅行者が持ち込んだだけで問題になることがあります。渡航前の確認は現実的な注意点です。

日本の制度はどうなっていますか

日本の枠組みは、二つの法律で理解できます。

薬機法(医薬品医療機器等法)。 ニコチンを含むリキッドは医薬品等として扱われ、国内での販売や譲渡は認められていません。そのため店頭で買えるリキッドは原則ニコチンなしです。一定量までの個人輸入は認められていますが、条件は変わりうるため、その都度確認が必要です。

改正健康増進法。 屋内の受動喫煙対策を定めた法律で、対象は紙巻きタバコと加熱式タバコです。ニコチンを含まない電子タバコは、法律上のタバコ製品にあたらないため直接の対象になりません。

ただし、法の対象外であることと、どこでも使えることは別です。飲食店、職場、交通機関の多くが独自に使用を禁じています。法律ではなく施設のルールで決まる、というのが日本での実際の運用です。

加熱式タバコは別の枠にあります

日本の議論で混乱しやすいのがここです。

IQOSやglo、Ploomといった加熱式タバコはタバコ葉を使うため、法律上はタバコ製品です。税制の対象であり、受動喫煙対策の対象でもあります。海外の「電子タバコ規制」の記事を読むときは、その国が液体式と加熱式のどちらを指しているかを確認しないと、話がずれます。

旅行のときに注意すること

規制の違いが、いちばん現実的な問題になる場面です。

販売や所持を禁じている国では、旅行者も対象になります。空港で没収されるだけで済む場合もあれば、罰則の対象になる場合もあります。乗り継ぎで立ち寄るだけの国のルールも、確認しておく価値があります。

もう一点、航空機での扱いは規制とは別に共通しています。リチウムイオン電池を含むため、電子タバコは受託手荷物ではなく機内持ち込みが原則で、機内での使用と充電は禁止されています。これはほぼすべての航空会社に共通する扱いです。

出発前に、渡航先の公的機関の情報と、利用する航空会社の規定を両方見てください。

この記事の情報も、そのうち古くなります

正直に書いておきます。この分野は、公衆衛生の中でも制度変更が速い領域です。導入された規制が数年で見直されることも、予定されていた禁止が延期されることもあります。

したがって、ここに書いたのは大枠の地図であり、個別の判断材料ではありません。実際の手続きや渡航の可否は、必ず公的機関の最新情報で確認してください。

制度が変わっても、変わらない部分

規制がどう動いても、自分の体に入る量は自分の使い方で決まります。フレーバーが禁止されようと、使い捨てが買えなくなろうと、1日に何回吸うかを決めているのはあなたです。

そして、その回数を答えられる人はほとんどいません。制度の行方を追いかける前に、自分の数字を持っているほうが、はるかに実用的です。

Puff Counterは1回ごとのパフを数え、実際の平均から週ごとの上限を引き直します。外側のルールが変わるのを待たずに、内側の量を動かすための道具です。

今日の2分。今日1日、吸うたびにスマホのメモへ線を1本引いてください。減らす必要はありません。数えるだけで、制度の話が自分の話に変わります。

よくある質問

日本で電子タバコは違法ですか?

ニコチンを含まないリキッドを使う製品は、販売も使用も禁じられていません。一方でニコチンを含むリキッドは薬機法上の医薬品等にあたり、国内での販売や譲渡は認められていません。一定量までの個人輸入は認められていますが、条件は変わりうるため、その都度公的な情報を確認してください。

海外では電子タバコはどう扱われていますか?

対応は三つに分かれます。成人向けに認めたうえでニコチン濃度、容量、広告、パッケージを規制する国。フレーバー付きや使い捨て製品だけを禁じる国。販売そのものを禁じる国です。同じ地域内でも州や自治体単位で異なることがあり、旅行時は現地の規則の確認が必要です。

日本の改正健康増進法は電子タバコも対象ですか?

同法が定める屋内の受動喫煙対策は、紙巻きタバコと加熱式タバコを対象としています。ニコチンを含まない電子タバコはタバコ製品にあたらないため、法の直接の対象ではありません。ただし施設側が独自に使用を禁じることは可能で、実際に禁止している場所は多くあります。

規制はこれからどちらに動きそうですか?

近年の各国の動きは、若年層の使用防止と使い捨て製品への対応に集中しています。フレーバーの制限、パッケージの規制、使い捨て製品の販売制限が主な手段です。ただし方向も速度も国によって異なり、決定が覆る例もあるため、確定した将来像として語れる段階ではありません。