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もしタバコが今日発明されたら、認可されると思いますか

長期使用者の半数が亡くなる製品を、今日の規制当局に持ち込んだらどうなるか。日本ではニコチン入りの電子タバコが売れないのに紙巻きは売れる、その理由も含めて考えます。

公開日 更新日 Puff Counter Team 3 分で読めます

  • 規制
  • 考察

かんたんな答え

WHOによると、タバコは使用者の半数までを死に至らせ、年間800万人以上が亡くなっています。この安全性プロファイルを持つ新製品が今日申請されたら、食品としても医薬品としても認可されません。紙巻きタバコが売られ続けているのは安全だからではなく、規制の枠組みができる前から存在していたからです。

新しい嗜好品を開発したとします。申請書の安全性の欄には、正直にこう書きます。

「長期使用者のうち、およそ半数が本製品が原因で死亡します。年間の世界死亡者数は800万人以上。うち130万人は使用していない周囲の人間です。」(いずれもWHOによる)

この申請が通る国が、地球上に1つでもあると思いますか。

通らない理由は明白です

食品としては通りません。医薬品としても通りません。玩具としても、家電としても通りません。この数字なら審議に入る前に差し戻されます。

にもかかわらず、紙巻きタバコはコンビニで買えます。年齢確認だけで買えます。理由は安全性ではなく、順番です。

ルールより先に存在していた

タバコが世界に広まったのは、近代的な消費者保護の枠組みができる前でした。喫煙と肺がんの関係が公式に認められたのは1964年の米国公衆衛生長官報告で、その時点ですでに数億人が吸っていました。

つまり規制当局が直面したのは「これを認可するか」という問いではなく、「すでに社会に組み込まれた依存性製品をどう扱うか」という別の問いです。全面禁止を選べば、闇市場と大規模な離脱が同時に起こります。だから各国が選んだのは、課税、広告制限、屋内禁煙、警告表示という段階的な包囲でした。

これを既得の害と呼びます。危険でないから残っているのではなく、先にあったから残っています。

日本にある、分かりやすい実例

日本では、ニコチンを含む電子タバコ用リキッドが一般の店で買えません。ニコチン入り液体は医薬品医療機器等法の対象となり、消費財として販売できないためです。

一方、加熱式タバコはタバコ製品としてコンビニに並んでいます。紙巻きも同じです。

同じニコチンで、扱いが分かれています。差を生んでいるのは有害性の大小ではなく、製品がいつ登場し、どの法律の枠に入ったかです。もし紙巻きタバコが今日、新しいニコチン供給デバイスとして申請されていたら、後者ではなく前者の扱いを受けていた可能性が高い。

「新しい側」で今起きていること

電子タバコと加熱式タバコは、まさに「今日発明された」側の製品です。だから世界中で、普及と規制の議論が同時に進んでいます。フレーバーの制限、使い捨て製品の禁止、広告と年齢確認の強化。紙巻きが数十年かけて受けた制限を、はるかに短い期間で受けています。

これは新製品に対する通常の反応であって、電子タバコが特別に狙われているわけではありません。順番が普通に戻っただけです。

この話が、今吸っている人に意味があるとしたら

自分を責める材料が1つ減る、という点です。

ニコチンの供給速度も、フレーバーの設計も、パッケージの手触りも、継続使用が最大になるように調整されています。あなたが向き合っているのは偶然の産物ではありません。今日なら認可されない製品を相手に、意志の力だけで勝とうとしていたことになります。

勝ち方は意志の増量ではなく、条件の変更です。

今日の2分でできること

規制を待つ必要はありません。今日、本数か回数を数えてください。減らさなくてかまいません。

Puff Counterは1タップで記録し、その実数から週ごとの上限を引き直します。設計された製品には、こちらも設計で応じる。それだけの話です。

この記事は、「別に自分の意志で吸ってるだけ」と言う友人に送ってください。

よくある質問

なぜ危険と分かっている製品が販売禁止にならないのですか?

既存製品として社会に定着してからルールが作られたためです。すでに数億人が依存している状態で全面禁止を行えば、闇市場と離脱の問題が同時に発生します。そのため各国は禁止ではなく、課税、広告制限、屋内禁煙、警告表示といった段階的な手段を選んできました。

日本でニコチン入りの電子タバコが売られていないのはなぜですか?

ニコチンを含む液体は医薬品医療機器等法の規制対象となり、一般の消費財として販売できないためです。一方、加熱式タバコはタバコ製品として流通しています。同じニコチンでも、製品が登場した時期と分類によって扱いが違うことを示す例です。

加熱式タバコや電子タバコは「今日発明された」側ですか?

そうです。だからこそ、規制の議論が製品の普及と同時進行しています。フレーバー規制、使い捨て製品の禁止、年齢確認の強化など、紙巻きが数十年かけて受けた制限を、はるかに短い期間で受けています。これは新製品に対する通常の反応です。

この議論は今吸っている人に何の関係がありますか?

自分の意志の問題だと思っていたものが、製品設計の問題でもあると分かる点です。ニコチンの供給速度も、フレーバーも、パッケージも、継続使用を最大化するように設計されています。相手が偶然の産物ではないと知ることは、責めるのをやめる助けになります。