スマホとベイプは、まったく同じ習慣です
手持ち無沙汰、意味のない確認、気づいたら終わっている動作。ポケットから出す回数を数えたことがないのは、スマホもベイプも同じです。片方を直すともう片方も動きます。
かんたんな答え
スマホの確認とベイプの一服は、同じ回路で動いています。手が空く、少し退屈する、ポケットに手が伸びる、数秒で終わる、覚えていない。どちらも回数を聞かれると誰も正確に答えられません。理由は同じで、意識して始めていない動作だからです。片方を数え始めると、もう片方も見えるようになります。
昨日、スマホを何回ロック解除しましたか。
答えられないと思います。ではベイプを何回吸いましたか。これも答えられないはずです。この2つが同じ理由で答えられないことに、たぶん今まで気づいていません。
動作が同じ形をしている
順番に並べると、区別がつかなくなります。
- 手が空く
- わずかに退屈するか、落ち着かなくなる
- ポケットに手が伸びる
- 数秒から数十秒
- 何をしたか覚えていない
スマホの話をしているのか、ベイプの話をしているのか、この5行だけでは判別できません。実際、判別する必要もありません。脳の側から見れば同じ手続きだからです。
違いは1点だけあります。ニコチンには薬理的な依存性があり、切れれば離脱症状が出ます。スマホにはそれがありません。ここは混同しないでください。ただし、その薬理の上に乗っている行動の層は、驚くほど共通しています。
「終わり」が設計されていない
紙巻きタバコには物理的な終わりがあります。フィルターまで来たら終了です。1日20本吸えば、20回始まって20回終わったことになります。
ベイプにはそれがありません。吸い終わる理由が外から与えられないので、終了はいつも「なんとなく」です。同じことがスマホでも起きています。SNSのタイムラインには最終ページがなく、動画は次が自動で始まります。どちらも、やめるきっかけを自分で作らないと終わらない設計です。
1日600パフという申告は珍しくありませんが、これは年に約21万9千回、手を口元に運んでいる計算になります。回数を数えたことがないまま、それだけの動作を繰り返しています。
片方を直すともう片方が動く理由
引き金が共有されているからです。信号待ち、エレベーター、会話の切れ目、寝る前の10分、電車を降りた直後。これらはスマホを見る場面であると同時に、吸う場面でもあります。
つまり「手持ち無沙汰の時間」に置く選択肢を1つ増やすと、2つの習慣に同時に効きます。使えるものは地味です。
- 立って数十歩だけ歩く
- 水を一口飲む
- 4秒吸って4秒吐く呼吸を数回。渇望の波は3〜5分でピークを越えます
- 手に持つものを別のものにする(缶、ペン、鍵)
我慢ではありません。空いた手に別の仕事を渡しているだけです。
数えると、なぜ量が変わるのか
自己モニタリングの効果として知られている現象です。記録をつけると、記録するという行為自体が動作を意識に上げます。無意識だった1回が、判断のある1回に変わります。
スマホには最初からこの機能が入っています。iPhoneのスクリーンタイム、AndroidのDigital Wellbeing。開けば、体感より多い数字が出てきます。多くの人が最初に感じるのは反省ではなく驚きです。
問題は、ベイプにも紙巻きにも加熱式にも、その画面がないことです。
今日の2分でできること
減らさなくてかまいません。今日1日、いつもどおりに吸って、回数だけ数えてください。
Puff Counterがやっているのは、スマホのスクリーンタイムと同じことです。1タップで回数を記録し、その実数から週ごとの上限を引き直します。渇望が来たときは呼吸タイマーが3〜5分を一緒に数え、乗り切った回数が残ります。
この記事は、スマホを見ながら吸っている友人に送ってください。たぶん今、その姿勢で読んでいます。
よくある質問
スマホ依存とニコチン依存は同じものですか?
同じではありません。ニコチンには薬理的な依存性があり、離脱症状も出ます。スマホにはそれがありません。ただし引き金と動作の構造、つまり手が空く、退屈する、無意識に手が伸びる、という部分は共通しています。やめる技術が流用できるのはこの層です。
自分が1日に何回吸っているか分からないのは普通ですか?
普通です。ベイプは1本という区切りがないため、開始と終了が意識に残りません。同じ理由で、スマホの解除回数も体感より多いのが一般的です。どちらも記録を見た人がまず驚くのは、量ではなく「覚えていなかった」という事実のほうです。
スマホの使用時間を減らすと喫煙も減りますか?
直接減るわけではありませんが、引き金が重なっているため影響します。手持ち無沙汰の時間にスマホでもベイプでもない選択肢を1つ用意しておくと、両方に効きます。歩く、水を飲む、4秒吸って4秒吐く呼吸を数回、といった短い行動で十分です。
何から始めればいいですか?
測定からです。スマホにはスクリーンタイムやDigital Wellbeingという回数を数える機能が最初から入っています。ベイプや紙巻きには入っていないので、こちらは自分で数える必要があります。行動を変えるのは、数字を1週間見たあとで十分間に合います。