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一服休憩は、職場に残った最後の公認サボりです

喫煙所で決まる話、非喫煙者だけが働いている時間、タバコミュニケーションの正体。休憩の価値と依存を切り分けて、吸わない人が何をしているかを見ます。

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かんたんな答え

一服休憩が手放しにくいのは、ニコチンのためだけではありません。理由なく席を立てる唯一の口実であり、部署をまたいだ雑談が起きる場所でもあるからです。ただし価値があるのは休憩と会話のほうで、ニコチンは同伴しているだけです。この2つは切り離せます。

会社で、理由を言わずに席を立てる方法はいくつありますか。

トイレと、一服です。それ以外はだいたい説明を求められます。この一点だけで、なぜ一服がやめにくいかの半分は説明がついています。

手放したくないのはニコチンではない

喫煙者が禁煙を考えるとき、頭に浮かぶのはニコチンが切れる不安だけではありません。もっと具体的な喪失があります。

  • 何も言わずに10分いなくなれる権利
  • 部長と1対1で立ち話ができる唯一の場所
  • 会議のあと、誰かと一緒に無言でいられる時間
  • 画面から目を離す口実

日本語には「タバコミュニケーション」という言葉があります。冗談めかしていますが、指しているものは実在します。部署も役職もまたいだ雑談が、決まった頻度で発生する場所。多くの職場で、他にそんな場所はありません。

ここで大事なのは切り分けです。価値があるのは休憩と会話であって、ニコチンは同じ場所に同伴しているだけです。

吸わない人はその時間、働いています

もう一方の側から見ると、話は単純です。1日に6回、1回10分の喫煙休憩は1時間になります。同じ時間、非喫煙者は席にいます。

2017年、非喫煙の社員に年間の追加休暇を与えた日本企業の取り組みが報道され、国内外で議論になりました。賛否は分かれましたが、議論が成立した事実自体が、この不均衡が誰の目にも見えていたことを示しています。

不満の対象は喫煙者の人格ではありません。休憩の配分です。

屋内から屋外へ、そして遠くへ

改正健康増進法により2020年4月から多くの屋内施設が原則禁煙になり、喫煙所は建物の外へ、駅の隅へ、そして数を減らしていきました。東海道新幹線の喫煙ルームが廃止されたのは2024年3月です。

この変化の副作用として、一服の性質が変わりました。かつては机の横で完結したものが、いまはエレベーターで降り、歩き、並び、戻る行程になっています。皮肉なことに、それによって一服は「歩く休憩」に近づきました。つまり、置き換えやすくなったということです。

一服の代わりが満たすべき4条件

やめるときに休憩ごと捨てると、仕事は続きますが人間関係が痩せます。次の4つを満たすものに置き換えてください。

  1. 席を離れる(画面から目を離すことが本体です)
  2. 外気に触れる
  3. 3〜5分で戻る(渇望の波も3〜5分でピークを越えます)
  4. できれば誰かと行く

自販機まで歩く、階段を1往復する、外を一周する。「一服いく?」の代わりに「外の空気吸いに行かない?」と言えば、誘い方も残ります。実際、やめた人がいちばん困るのは離脱症状ではなく、この一言を失うことです。

職場でやめる人へ

宣言するかどうかは自由ですが、宣言しない場合でも休憩は続けてください。最初の2〜3週間、あなたは同じ時間に席を立ち、同じ人と話し、ただ吸わないだけの人になります。それで十分です。

そして自分が何回そこへ行っているかは、たぶん実際より少なく見積もっています。今日1日、本数か回数を変えずに数えてみてください。Puff Counterは1タップで記録し、その実数から週ごとの上限を引き直すので、休憩の回数を減らさずに吸う量だけを下げる設計ができます。

この記事は、喫煙所で一緒になるあの人に送ってください。話題としては、たぶんちょうどいい長さです。

よくある質問

喫煙所での会話は本当に仕事の役に立っているのですか?

情報が流れているのは事実です。部署や役職をまたいだ雑談が定期的に発生する場所は、多くの職場で他にありません。ただしそれは喫煙の効果ではなく、定期的な短い休憩と非公式な場の効果です。吸わない人が参加できない時点で、機会の配分としては公平ではありません。

禁煙すると職場の人間関係が薄くなりませんか?

何もしなければ薄くなる可能性はあります。だからこそ、やめるときは休憩そのものを捨てないことが重要です。同じ時間に席を立ち、コーヒーを取りに行く、外を一周する。場所と口実を作り直せば、関係は続きます。

非喫煙者は休憩していないのですか?

多くの職場で、非喫煙者は席を立つ口実を持っていません。喫煙者の休憩に相当する時間を働いていることになります。2017年には、非喫煙の社員に追加の休暇を与えた日本企業の取り組みが報道され、国内外で議論になりました。不満が生じるのは自然です。

一服の代わりになる休憩はありますか?

同じ条件を満たせば機能します。席を離れる、外気に触れる、3〜5分で戻る、できれば誰かと行く。この4つが一服の実体です。渇望の波も3〜5分でピークを越えるため、外を一周する休憩は結果的に同じ長さになります。