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電子タバコとは:仕組みと加熱式タバコとの違い

バッテリー、コイル、リキッドがエアロゾルに変わるまでを部品ごとに説明します。水蒸気ではない理由、日本でニコチン入りリキッドが売られていない理由、加熱式との違いまで。

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  • 電子タバコ
  • 基礎知識

かんたんな答え

電子タバコは、バッテリーでコイルを熱し、リキッドと呼ばれる液体をエアロゾルに変えて吸い込む装置です。火を使わないため、タールも一酸化炭素も出ません。吐き出しているのは水蒸気ではなく、香料やプロピレングリコールを運ぶ細かい液体の粒です。日本で売られているリキッドは、原則としてニコチンを含みません。

電子タバコは、バッテリーでコイルを熱し、リキッドと呼ばれる液体をエアロゾルに変えて吸い込む装置です。火はつきません。燃えないので、タールも一酸化炭素も発生しません。

ここは紙巻きタバコとの決定的な違いです。ただし「煙が出ていない=何も吸っていない」ではありません。中で何が起きているのかを、部品ごとに見ていきます。

電子タバコの中身はどうなっていますか?

どの製品でも、構造は5つに分解できます。

  • バッテリー。 ほぼすべてリチウムイオン電池です。使い捨てタイプは内蔵で、取り出せません
  • コイル(アトマイザー)。 電流で発熱する細い金属線で、多くは200〜300度前後まで上がります
  • ウィック。 コイルに接するコットンやセラミックで、リキッドを吸い上げて供給し続けます
  • リキッド。 プロピレングリコール(PG)とグリセリン(VG)が基材で、そこに香料が入ります
  • センサーとマウスピース。 昔はボタン式でしたが、今は吸う動作を感知して自動で発熱するものが主流です

最後の一点は見落とされがちです。ボタンがないということは、口に運べば必ず作動するということです。吸った回数を意識しないまま増えていく理由の一つが、ここにあります。

「水蒸気だから大丈夫」は正しいですか?

正しくありません。吐き出しているのは水蒸気ではなく、エアロゾルです。

水蒸気は気体ですが、エアロゾルは空気中に浮かんだ非常に細かい液体の粒です。その粒が、香料やPG・VG、コイルから出るごく微量の金属を運びます。見た目が湯気に似ているのは、粒が光を散らすほど小さいからです。

燃焼がない分、紙巻きタバコの煙より有害物質が少ないことは、NHSなど各国の公衆衛生機関も認めています。ただし「煙より少ない」は比較であって、無害という意味ではありません。製品カテゴリー自体がまだ20年ほどの歴史しかなく、長期のデータは存在しません。

日本の電子タバコは海外と何が違いますか?

ここが日本特有の事情です。

日本では、ニコチンを含むリキッドは薬機法(医薬品医療機器等法)上の医薬品等として扱われ、国内で販売できません。そのため店頭で買えるリキッドは、基本的にニコチンなしです。一定量までの個人輸入は認められていますが、制度は変わりうるため、最新の情報を確認してください。

そしてもう一つ、混同されやすい区別があります。

電子タバコ(VAPE)加熱式タバコ
中身リキッド(液体)タバコ葉
仕組み液体を加熱して霧にする葉を燃やさずに加熱する
ニコチン国内販売品は原則なしあり
法律上の扱いタバコ製品ではないタバコ製品

IQOSやglo、Ploomは加熱式で、タバコ葉を使います。この記事で扱っているのは、リキッド式の電子タバコのほうです。

ニコチンが入っていなければ習慣にはなりませんか?

なります。依存はニコチンだけでできているわけではないからです。

手を口に運ぶ動作、吸って吐くリズム、コーヒーや休憩とセットになった時間。これらは行動として独立して定着します。ニコチンなしのVAPEを一日中手放せない人が珍しくないのは、そのためです。

個人輸入したニコチン入りリキッドを使っている場合は、さらに条件が悪くなります。紙巻きタバコには「1本吸い終わる」という終点がありますが、VAPEにはありません。ポケットの中で常に充電されていて、いつでも同じ一口を返してきます。

世代が変わって何が起きたのか

電子タバコは、大きく四つの世代を経てきました。

世代特徴
第1世代タバコ型見た目重視で、届く量は少なかった
第2世代ペン型・タンク式液体を自分で補充できるようになった
第3世代箱型、出力調整式煙の量が増え、愛好者向けに進化した
第4世代ポッド式・使い捨て小型で常時待機、吸い心地がなめらか

公衆衛生の議論を変えたのは第4世代です。理由はデザインではなく、化学にあります。従来のニコチンは濃度を上げるとのどへの刺激が強くなり、体が先に止めてくれました。ニコチンソルトと呼ばれる形にすると、高い濃度でも刺激が抑えられ、なめらかに吸えるようになります。

つまり、ブレーキが外れました。日本ではニコチン入りリキッドが売られていないため事情は異なりますが、「終点がなく、いつでも吸える形」という構造自体は共通しています。

あなたは昨日、何回吸いましたか?

ほとんどの人が答えられません。推測してもらうと、実際の半分程度の数字が返ってきます。

同じ使い捨てVAPEでも、一口の長さと深さで摂取量は何倍も変わります。つまり自分の使用量を表せる数字は、濃度でもデバイス名でもなく、自分のパフ数だけです。そして減らそうと決めた日に、その数字を誰も持っていません。

Puff Counterは、1回ごとのパフを数えて、実際の平均から週ごとの上限を引き直します。減らす前に、まず自分の数字を持つための道具です。

2分でできることを一つ。今日はスマホのメモを開いて、吸うたびに線を1本引いてください。何も減らさなくてかまいません。数えるだけです。夜に見返したその数が、あなたの本当の出発点になります。

よくある質問

電子タバコの煙は水蒸気ですか?

水蒸気ではありません。吐き出しているのはエアロゾルで、空気中に浮かんだ非常に細かい液体の粒です。その粒が香料、プロピレングリコール、グリセリン、コイル由来のごく微量の金属を運びます。湯気に似て見えるのは、粒が光を散らすほど小さいからです。

電子タバコと加熱式タバコは何が違いますか?

中身が違います。電子タバコはリキッドという液体を加熱しますが、加熱式タバコはタバコ葉そのものを燃やさずに加熱します。IQOSやglo、Ploomは加熱式です。加熱式は法律上もタバコ製品として扱われ、ニコチンを含みます。

日本で売られている電子タバコにニコチンは入っていますか?

原則として入っていません。ニコチンを含むリキッドは薬機法上の医薬品等にあたり、国内での販売はできないためです。一定量までの個人輸入は認められていますが、制度は変わりうるので、その都度最新の情報を確認してください。

1回のパフでどれくらい吸い込んでいますか?

デバイス、リキッドの濃度、一口の長さと深さで大きく変わります。同じ使い捨て製品を使っている二人でも、摂取量が数倍違うことは珍しくありません。そのため使用量を表せる数字は、製品名でも濃度でもなく、自分が1日に吸った回数だけです。