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たばこ1箱の値段は、世界でどれだけ違うのか

いちばん高い国といちばん安い国では、1箱の値段が桁で違います。なぜ税が効くのか、そしてあなたの1年ぶんの支出が別の国なら何日ぶんになるのか。

公開日 更新日 Puff Counter Team 4 分で読めます

  • コスト
  • たばこ税

かんたんな答え

オーストラリアやニュージーランド、英国、アイルランドは世界でもっとも高い部類で、最も安い市場とは桁が違います。WHOはたばこ税を小売価格の75%以上にすることを推奨しており、価格が10%上がると消費はおよそ4〜5%減るとされています。日本の価格は先進国のなかでは低いほうです。

同じ製品です。同じ1箱、同じ20本。

それなのに、世界でいちばん高い国といちばん安い市場のあいだには、桁の違いがあります。中身が違うからではありません。政府の判断が違うだけです。

高い国と安い国

はっきりと高いのは、オーストラリアです。長く世界最高水準にあります。ニュージーランド、アイルランド、英国、北欧諸国がそれに続きます。

いちばん安い部類は、東欧、東南アジア、アフリカの一部です。1箱の価格が、高価格国の10分の1以下という市場もあります。

日本は、先進国のなかでは低いほうです。WHOはたばこ税を小売価格の75%以上にすることを推奨していますが、日本の税負担率はこの水準に届いていません。

正確な現在価格をここに書かないのは、為替と税制で毎年動くからです。覚えておくべきなのは金額ではなく、比率のほうです。同じ本数を吸っていても、住んでいる場所によって年間支出は何倍も違います。

なぜ値段の話が公衆衛生の話になるのか

WHOと世界銀行の評価では、価格が10%上がると消費は高所得国でおよそ4%、低・中所得国でおよそ5%減るとされています。

効果がとくに大きいのは、次の2つの層です。

  • 若年層。 収入が少なく、値上げに敏感です。始める人が減ります。
  • 低所得層。 同じ理由で、やめる動機がいちばん強く働きます。

増税は、最も費用対効果の高いたばこ対策のひとつとされています。説得も広報も要らず、価格表を書き換えるだけで効くからです。

同時に、これは逆の意味も持ちます。**安い国では、やめる外圧がその分だけ弱い。**日本で「思ったより高くない」と感じられていることは、あなたの意志の弱さとは無関係に、やめにくさの一部を作っています。

あなたの1年ぶんを、別の通貨に変える

金額を眺めても実感は出ません。日数に変換すると出ます。

1年ぶんの支出 ÷ 1日ぶんの支出 = 365

当たり前の式ですが、逆向きに使うと役に立ちます。

欲しいものの値段 ÷ 1日ぶんの支出 = 買うために吸っている日数

いま欲しいものを1つ思い浮かべて、その値段をあなたの1日ぶんで割ってください。出てきたのが、それと交換している日数です。

高価格国に住んでいる人なら、その日数はかなり短くなります。日本のような価格帯なら、もう少し長くなります。それでも、5年ぶんを並べれば大きな数字になります。1日1箱なら5年で1825箱です。

「安いから」が効かない理由

海外で安く買えば節約になるのでは、と考える人がいます。1箱あたりは確かに安くなります。年間支出は、あまり下がりません。

理由は単純で、安く手に入る環境では本数が増えるからです。1回あたりが軽くなると、1回を大事にしなくなります。持ち込みには免税範囲の制限もあります。

減るのは単価を下げたときではありません。本数が減ったときだけです。

税の話に隠れている、本当の数字

値段の議論は、いつも国と政府の話として語られます。あなたの家計としては、もっと単純です。

いくら払っているかを知らないまま払い続けている、という状態が問題なのであって、1箱の値段自体はその一部でしかありません。ほとんどの人は、自分の年間支出を聞かれてもすぐには答えられません。答えると、実際より2〜3割低く出ます。

今日の2分

今日は本数を減らさなくていいです。かわりに、直近1週間ぶんの支出を思い出せる範囲で足してください。7で割って、365を掛けます。

出てきた数字を見たあと、欲しいものの値段をその1日ぶんで割ってください。日数が出ます。

Puff Counterは記録した本数から、使わずに済んだ金額を毎日積み上げて表示します。減らした結果が翌日には金額として返ってくるので、我慢ではなく回収として見えるようになります。

値段の話には食いつく友人がいるはずです。この記事を送って、自分の年間支出を計算させてみてください。だいたい、返信より先に沈黙が来ます。

よくある質問

たばこがいちばん高い国はどこですか?

オーストラリアが長く世界最高水準にあり、ニュージーランド、アイルランド、英国、北欧諸国が続きます。いずれも高率のたばこ税を政策的に維持している国です。もっとも安い市場とは1箱あたりで桁が違い、同じ本数を吸っても年間支出は何倍にもなります。

値段を上げると本当に喫煙は減りますか?

減ります。WHOと世界銀行の評価では、価格が10%上がると消費は高所得国でおよそ4%、低・中所得国でおよそ5%減るとされています。とくに若年層と低所得層で効果が大きいことが知られており、増税は最も費用対効果の高い対策のひとつとされています。

日本のたばこは高いほうですか、安いほうですか?

先進国のなかでは低いほうです。WHOはたばこ税を小売価格の75%以上にすることを推奨していますが、日本の税負担率はこれを下回ります。物価水準を考えても、オーストラリアや英国と比べると大きな差があります。

海外で安く買えば節約になりますか?

1箱あたりは安くなりますが、年間支出はほとんど下がりません。安く手に入る環境では本数が増えやすいためです。加えて免税範囲を超える持ち込みには課税や制限があります。支出を確実に下げるのは単価ではなく本数です。